がん治療

当院のがん治療

がんは1㎣の大きさでも100万個のがん細胞が存在すると言われています。
最初の遺伝子変化が生じてから1㎣の大きさになるまでに15年以上の年月がかかると言われています。当院では様々な検査によりがんのリスクを評価し、早期からの治療に取り組んでいます。がんの治療方法と言えば、外科的にがん細胞を切除する手術療法、抗がん剤などによる薬物療法、そして放射線治療といった治療方法が基本ですが、当院でのがん治療は、免疫療法(予防と治療)をはじめ、遺伝子治療、高濃度ビタミンC点滴などの治療や活性酸素の除去などの治療による総合的な治療を行っています。さらに他院との連携によりトモセラピーや重粒子線治療との組み合わせによる治療も行うことで患者さんにとっての最善の治療を勧めています。このほか、遠隔診断やセカンドオピニオン外来も行っております。

がん免疫療法(コンビネーション療法)

NK細胞を培養、活性化する方法が始まり

がん免疫療法は、1980年代から盛んに行われ、当時はNK(ナチュラルキラー)細胞などの免疫細胞を培養・活性化する方法(LAK療法、BAK療法、NK療法)などが行われてきました。2000年代に入ると遺伝子改変T細胞移入療法、がんワクチン、免疫チェックポイント阻害などの分子標的免疫細胞療法が開発されてきました。

攻撃力を高めるコンビネーション療法

NK細胞は、がん細胞やウィルス感染性などを見つけ次第攻撃するリンパ球の一種で、生まれつき持っている免疫(自然免疫)です。しかし、攻撃をし続けると言っても、がん細胞もその姿を変えてNK細胞から逃れようと耐性をつけてきて、抗がん剤が効かなくなっていきます。そのため、自然免疫とは異なる攻撃を指示する細胞が必要となりました。そのような中、異物を自らの細胞に取り込んで、その特徴をつかみ、リンパ球にその攻略法を教え、リンパ球が直接がん組織を攻撃するという樹状細胞を用いることで、がん細胞の耐性を無力化する樹状細胞療法(獲得免疫)も新たな治療法として確立されました。当院では、従来からあるNK細胞などを培養・活性化させる活性NK細胞療法と樹状細胞療法を組み合わせ、よりがん細胞に対する攻撃力を高めるコンビネーション療法によるがん免疫療法を行っています。さらに温熱療法や高濃度酸素療法などを組み合わせますと、より効果が期待されます。

予防と発症後で療法は異なる

当院のがん免疫療法は、がんの発症を予防あるいは超早期がんの場合(予防的がん免疫治療)と、すでにがんと診断されている方や他の治療を受けている方(がん免疫細胞療法)で治療方法が異なります。

予防的がん免疫治療とは

予防的がん免疫治療では、急速培養療法を用います。これはNK細胞を6~8日で急速に培養し、点滴にて体内に投与します。遺伝子変化状態から微小がん程度の治療には有効です。さらに状態に応じてNK細胞の数を調整することや、ペプチドというタンパク質を加えることで、より治療効果を高めることができます。採血から細胞投与までの期間は約1週間です。なお、同療法の効果が認められるのは、遺伝子検査で異常が認められた方、がんに悩まれている方などです。早期からこの治療を開始することで発症を未然に防いだり、進行を遅らせるといったことも可能になります。

がん免疫細胞療法について

がん免疫細胞療法とは、コンビネーション療法によるがん治療になります。なお、この療法は、どのような種類のがんが対象か、どのステージのがんでも行えるのか、他の治療との併用はできるのかといった心配は一切いりません。一部分子標的薬をご使用の場合は調整して行うこともありますが、抗がん剤との併用などは可能です。治療内容ですが、自然免疫であるNK細胞を補強し、獲得免疫である樹状細胞を追加することで免疫効果を高めていきます。さらに特許技術をもつ提携細胞培養センターで少量の血液(25ml)にて、活性化の高いNK細胞を確実に増やし投与することができます。なお、培養期間は通常2週間ほどの時間を要します。

提携先の細胞培養センターとは

当院の提携先でもある特許技術をもつ細胞培養センターでは、患者様の負担が少ないとされる25mLの採血で確実に樹状細胞の元となる単球細胞を増殖させることができます。これに4種のロングペプチドを用いて確実に樹状細胞へ結合させることで、多価樹状ワクチンを生成させます。他施設との違いは以下の通りです。

採血が少量で済む

以前は、2~3時間かけて5000mLの血液から単球を取り出していました。しかし、当院提携施設では、わずか25mLの採血で単球を取り出します。

培養技術

単球増殖技術にて特許を取得している当院提携施設により充分量の単球を増殖させ、その単球を樹状細胞に成熟させる技術を持っています。特許の持たない施設では2~3時間かけて5000mLの血液から取り出し単球の数が投与できる単球の数であったので、場合によっては充分量の単球が取り出せないでいました。また、単球も生きていますので、時間の経過とともにその数を減らしていきますが、当院の場合は培養が可能で単球の数が減ることがありません。

ペプチド

多価樹状細胞ワクチンは、がん抗原を未熟な樹状細胞に埋め込むことで生成します。その時に用いるぺプチドが他施設のWT!/MUC1のみならず4種類のペプチドの組み合わせ、かつ他施設と違いロングペプチドを用いることで樹状細胞から脱落せずに十分な効果を発揮することが期待できます。

治療方針について

がんはその性質上、治療方針の決定からその後の経過観察を含め連続して診察する必要があります。また、患者さんの個々の遺伝子が違えば、がんの遺伝子も違い、患者様の年齢や家族歴などの違いから個々のケースでの治療方針が異なってきます。それぞれの患者様に合わせて診断から治療、経過観察を行っていくオーダーメード治療、統括的な医療が必要であると考えております。

ELISPpot解析とは

各ガン抗体にキラーT細胞やヘルパーT細胞が攻撃しているスポット数を測定することで、その効果判定ができるのがELISPpot解析です。

マクロファージ活性化治療

患者様の血液中からGcプロテインを抽出しCPC(培養施設)で処理して活性化し、体内に投与します。Gcプロテインはマクロファージを活性化する因子の前駆体です。がんやウイルスによりリンパ球から分泌されたNagalase酵素によりGcプロテインが分断されマクロファージの活性を阻害されます。マクロファージ活性化療法は血液約110mLからGcプロテインを取り出し、酵素処理の後に体内に投与します。

貪食能

マクロファージは白血球中の5%を占める単球から分化します。免疫機能である貪食能つまり、がん細胞・ウイルス・細菌を捕獲して消化します。近年、エイズ・乳がん・大腸がん・前立腺がんでの完解例が報告されています。その働きは

  1. ①活性化マクロファージががん細胞と直接結合する。
  2. ②活性化マクロファージが過酸化水素などの化学物質を放出してがん細胞を障害する

の2つがあります。つまりNK細胞の働きと同様です。

抗原提示能

貪食したがん細胞・ウイルス・細菌の抗原をヘルパーT細胞、Bリンパ球に行う。クラスⅡ(MHC-Ⅱ)と結合視細胞の表面に提示することで抗原提示能を発揮する。つまり樹状細胞の働きと同様です。

その他

がんの血管新生抑制

対象疾患

がん・B型肝炎・C型肝炎・ヘルペス・インフルエンザ・肺炎・結核・EBウイルス感染などの感染症

副作用

まれに発熱・湿疹

適応疾患

  • 自己免疫疾患
  • パーキンソン病
  • 自閉症スペクトラム障害(ASD)
  • 関節リュウマチ
  • 慢性疲労症候群
  • 多発性硬化症
  • 筋委縮性脊髄炎
  • 結核
  • ライム病
  • 繊維筋症
  • 乾癬
  • 多発性卵巣症候群
  • クローン病
  • 潰瘍性大腸炎

その他

  • 単純へルぺス
  • EBウイルス
  • 膀胱炎
  • 尿路感染症
  • ノロウイルス
  • マラリア
  • ウイルス性疣贅
  • インフルエンザ
  • 帯状疱疹

遺伝子治療法

がんは、遺伝子の変異が積み重なって起こる遺伝子異常です。この遺伝子異常を減少させていくのが遺伝子治療法です。遺伝子治療法では、がんの無限増殖因子「Cdc6タンパク」をRNA干渉し、抗がん効果を発揮します。ベクターにはレンチウイルス(自己増殖型サイトモックス)を使用しています。従来、1つのベクターは1つの細胞にしか移る事が出来なかったですが、サイトモックスは細胞の中で長時間(脂質の二重膜のため)増殖するため、より多く修復できます。使用するがん抑制遺伝子は p53、PTEN、p16のいずれかとCdc6 sh RNA蛋白(RNA干渉)を用います。ベクターに搭載したCdc6 sh RNAはCdc6 類似蛋白で、これがmRNAに働きかけCdc6 の生産を抑制します。Cdc6 が無くなると、そのことが細胞増殖停止となり、がん細胞をアポトーシスに誘導します。

遺伝子療法の理論

その1

2006年 ノーベル医学生理学賞受賞のRNA干渉理論特定の遺伝子が発現を抑制する現象

その1

2013年 ノーベル医学生理学賞受賞の細胞内外のタンパク質輸送に関する脂質の微小胞
Cytomoxにより臨床に応用

当院で用いているがん遺伝子治療

Cdc6shRNA

Cdc6タンパクをノックダウンさせます。それにより、がん細胞を増殖停止やアポトーシス(自死)へ誘導すると同時に、がん抑制遺伝子の機能を復活することが出来ます。

p16

細胞の分裂を分裂の初期(G1期)で停止させ、細胞老化を誘導します。細胞老化とは、細胞の異常な増殖を防ぎ、発がんを予防する生体防御機能です。正常な細胞ではp16はほとんど機能していませんが、細胞がさまざまな発がんストレスにさらされた場合に発現が著しく上昇します。

p53

ゲノムの守護神ともよばれるがん抑制遺伝子です。DNA修復や細胞増殖停止、アポトーシスなどの細胞増殖サイクルを制御する機能を持っています。がん細胞では、p53遺伝子変異が高頻度に認められています。

PTEN

腫瘍の増殖と転移を抑制し、細胞のアポトーシスと分化を促進します。また、薬剤耐性を逆転する作用を発揮することも解ってきました(効かなくなった抗がん剤が効くようになります)。PTEN遺伝子は多くのがん細胞で高頻度に変異や欠損が認められています。

がん遺伝子治療の特長

  • 副作用がほとんど無く、どの進行段階でも使用できます。
  • どこの発症のがんでも遺伝子異常が原因、全種類のがんに使用できます。
  • 正常細胞に影響を与えず、治療ばかりでなく再発予防にも使用できます。
  • 化学療法や放射線治療の効果を増強し、併用治療で使用できます。
  • 細胞膜レセプターを使用しないので耐性ができず、長期に使用できます。
  • 直接作用するので、がん幹細胞やストレスに強いがんにも有用で、難治性のがんやがん再発にも使用できます。
  • 点滴投与や局所注射ができ、色々な治療法でも使用できます。
  • 医療機器などが必要ない、簡単な施設や往診での治療も可能です。

CTC検査法

循環腫瘍細胞CTC「Circulation tumor cell」とは血管内(血液中)を循環しているがん細胞の意味です。20CCの採血で循環腫瘍細胞を検出して癌の早期発見や再発予測、抗がん剤やサプリメントに対する感受性を明らかにします。
→単位当たりの個数でがんの診断、予後の診断結びつけます。約4週間後に結果報告書が提出されます。
(CTCでわかること)
がんの進行状態や悪性度などを評価できる治療効果の高い抗がん剤が判明します。治療効果のある天然成分やサプリメントが判明→米国FDA(食品医薬品局)は乳癌、大腸癌、前立腺癌については臨床的有用性を認めています。

セカンドオピニオン

セカンドオピニオンとは、治療方法や診断について、患者様が担当医以外の医師から意見を求めることができる制度です。より納得のできる治療を行いたい方向けの制度とも言えます。当院では、主に2つの観点からアドバイスおよびご相談を受け付けております。

健康診断・健康へのアドバイス

健康診断の検査結果に基づいて健康へのアドバイスを行い、適切な食事やサプリメントの補給に関する指導を行います。

がんの早期診断およびがん患者様への適切な治療と治療相談

他施設の診察・診断結果を含め最良の治療を受けていただくために総合的に診断し、最良の医療機関への紹介を含め、最良の治療方針の決定および最良の経過観察を行っていきます。